離婚と不要品回収の思い出

以前、妻と離婚しました。借りていたマンションを引き払い、遺品整理をやってくれる神戸の会社というにはお互い出ていくことになりました。妻は先に家を出ていて別居状態。離婚が決まって、妻の荷物を引き払うのにそう時間はかかりませんでした。後は、共有していた家具だけ。自分が今度住むのは単身アパートなので、食器棚は必要ありません。処分するために、近所のリサイクルセンターに電話しました。すぐに来てくれるとのこと。中年の男性従業員がすぐに現物を品定め。「食器棚は結構買い取りが多くて、値段も下がっているんだよね。傷も結構多いし。あまり値段出ませんよ。後、ここのゴミ屋敷が清掃や片付けできる神戸でいえば出張訪問費は別にいただきます。」出てきた値段は本当に微々たるもの。訪問費を払えば赤字になるような額。ため息をつきました。「でも、買って1年くらいしか経っていないよ。」「でもねえ、、値段は決まっているしねえ。まあダメなら他を当たってみてくださいよ。」正直、こんなやりとりは離婚の話し合いも含めてうんざり。もういやだ、こんな交渉はしたくない。「でも、訪問費とでトントンくらいにはして下さい。そうしてくれるならいいです。」「分かりました。」と従業員。書類を整えて、早々に食器棚を運んでいきました。暗々たる気持ちで、その光景を見送りました。帰りがけに男性従業員。「あんたも若いみたいだから、経験は大事だよ。頑張ってね。今日はありがとうございました。」そして深々と一礼。何だか、神戸でも不用品回収の業者を見つけることは全てを見透かされていたような感じでした。これまでの張り詰めた気持ちがはじけそうになり、不覚にも涙がこぼれました。もう20年くらい前のこと、今でもその時の光景は鮮明に思い出します。